村山由佳著『おいしいコーヒーのいれ方』感想・あらすじまとめ！

突然ですが、皆さん恋愛してますか？

彼氏彼女がいる方も、今は恋人がいないという方もいるでしょう。

それでも、今までの人生で一度ぐらいは他人を好きになった経験があるのではないでしょうか？

今回紹介するのは『おいしいコーヒーのいれ方』（作：村山由佳、集英社文庫）です。

主人公・和泉勝利（ショーリ）と従妹の花村かれん（かれん）との純愛小説です。2人の甘酸っぱい青春恋愛小説です。お互いのライバルや周りの人物とのクスっと笑えるエピソード満載の、心温まる物語です。

村山由佳著『おいしいコーヒーのいれ方』のあらすじ

父親と二人暮らしをする主人公・和泉勝利。親戚の都合で従姉弟の花村かれん・花村丈の二人と同居することになった。弟の丈とはすぐに打ち解けたが、姉のかれんはまだ家に顔を見せに来ない。勝利は小さいころのかれんの顔をぼんやり思い出しながら同居に不安を感じていた。数日後、行きつけの喫茶店「風見鶏」で勝利は店のマスターと話す美しい女性と出会う。実はその女性こそ同居人・花村かれんだった。幼い頃のイメージからは想像もできないほど美しく、そして優しく成長していたかれん。勝利は次第に恋心を抱くが、かれんにはある秘密があって・・・。

村山由佳著『おいしいコーヒーのいれ方』の見どころ

村山由佳先生は『天使の卵-エンジェルス・エッグ』シリーズや『星々の船』に代表されるような、性愛をテーマにした作品を数多く出版しています。

そのため先生ならではの、思わず共感できる恋愛要素が本作品にはたっぷり含まれています。

恋した相手が5歳年上の従姉であることに悩む気持ち。喧嘩しても中々仲直りできずもやもやした嫉妬。お互いが異性と仲良くしていると良からぬ想像をしてしまったり、、、

誰もが一度は経験した、青春時代特有のもどかしい複雑な心の移り変わり。それらがとても爽やかに描かれています。

そんな悩みを勝利とかれんは周りの人たちの助けや言葉に支えられ、自分なりの答えを導き出していきます。ゆっくりと、でも決して逃げ出さず、お互いに歩み寄る勝利とかれん。

読みながら、こんな恋愛がしたいなぁ～と思ってしまいました。

『おいしいコーヒーのいれ方』の魅力

この作品の登場キャラクター達、みんなメチャクチャかわいい！

作中では勝利とかれんだけでなく、他のキャラクターの恋愛事情も描かれています。頭の中で様々な考えを巡らせたり、わざと意地悪するようなことを言ったりもします。でも本当は相手が大好きで、追求されると途端に恥ずかしがって固まってしまいます。

勝利も例にもれずです。作中では気配りのできるしっかり者ですが、かれんのことになるとポンコツになります。嫉妬を隠しもしないなど純粋な「少年」に戻ってしまいます。ここまで人を好きになれるなんて。。。と思ってしまうほど、一途な登場人物ばかりです。

『おいしいコーヒーのいれ方』少年ジャンプ＋、ラジオでも！？

本作は1997年からNHKのラジオ番組『青春アドベンチャー』で放送されました。かなり長い期間放送されていました。

また、2019年10月からコミック版が『少年ジャンプ＋』で刊行されていました。

気になる人は是非そちらもチェックしてみてください。

終わりに

今回はいかがだったでしょうか？

『おいしいコーヒーのいれ方』は長編小説です。そのため最初は手が出しづらいこともあるかもしれません。

そんな人は漫画から読んでみるのもおススメですよ。優しい絵のタッチでとても読みやすい作品です。

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