漫画『封神演義』感想・あらすじまとめ!

ファンタジー

卒業シーズンとなり、新学期や新生活に胸を膨らませる方も多い今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

最近はtwitterなどで読書好きの方と交流させていただく機会も増え、毎日楽しくすごしております。

今回は、史実とファンタジーを融合させた異色の大河小説、藤崎竜作『封神演義』について紹介します。

『封神演義』とは?

本日紹介させていただく作品は『封神演義』です。

封神演義 藤崎竜
http://gamenavis.com/より

成立年は中国明代とされており、『商周演義』、『封神伝』、『封神榜』 などとも呼ばれます。

1996年から週刊少年ジャンプで藤崎竜先生による漫画『封神演義』が連載されていたこともあり、そちらの方がむしろ有名かもしれませんね。

なお、漫画から読み始める方が小説が頭に入りやすいこともあるかと思うので、今回は漫画と小説、両方から『封神演義』の魅力をご紹介したいと思います。

作品の紹介

週刊少年ジャンプ連載:漫画「封神演義」

封神演義 トップ
https://dosbg3xlm0x1t.cloudfront.net/、https://dosbg3xlm0x1t.cloudfront.net/より
フィクシニア<br>歴史書房
フィクシニア
歴史書房

まずは藤崎竜漫画作品『封神演義』をご紹介します。

殷王朝末期、皇后・妲己に篭絡された時の王・紂王の

暴政により、民の暮らしは極限にまで追い込まれていた。

仙人界の本山・崑崙山の教祖・元始天尊は道士・太公望

に腐敗した殷王朝を打倒し、名君の誉高い西伯公を擁立し

新たな国を建国すると同時に、その障壁となる仙人・道士

達を倒す「封神計画」の遂行を命じる。持前の頭脳と

ハッタリで優秀な仲間たちと共に封神計画を進めていく

太公望だった。しかし、その過程で封神計画の本当の目的と、

この世界の真実が明らかになっていく ー。

史実をもとにした歴史フィクション物語という点では

有名な『三国志演義』と同じです。しかし封神演義の舞台

は殷王朝から周王朝に移り変わる、紀元前1100年頃。

詳細な歴史の記録があるわけもないので、史実の信憑性

でいえば三国志演義には劣ります。

しかし!その史実の曖昧さを最大限に生かし、フィク

ション性を強め、壮大なファンタジー物語に昇華させて

いるのがこの『封神演義』なのです。

特に「宝貝(パオペイ)」と呼ばれる魔法のような仙人界の

武器や、多種多様の霊獣、仙術、妖怪変化、、 など、

まさに現代のファンタジー作品といった感じですが、

すごいのがこの作品の原作は今から数百年昔につくられた

ということ。

凄まじい想像力と構成力ですね。

偕成社:小説『封神演義』

封神演義 原作
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小説版の封神演義の話の大筋は、漫画と同じです。

しかし、私は小説版の封神演義をぜひ皆さんに手に取って

呼んでもらいたい!

先ほど紹介した漫画『封神演義』では、尺の関係上多くの

設定やキャラクターや物語が省略されてしまっています。しかし、

原作により近い小説では、物語の中の人間関係、戦闘の過程、

そしてキャラクターの魅力がよりしっかり伝わります。

また、漫画から先に読んだ方は、是非漫画と小説の違いに注目しながら

読んでみてください。特に、漫画には登場しなかった強敵と、

その敵との手に汗握る戦いは、「宝貝」(パオペイ)という武器

の迫力も相まってものすごいスピード感です。

なお、封神演義の小説を出版している会社はいくつかありますが、個人

敵におすすめなのが偕成社出版『封神演義』です。

読みやすいのはもちろんのこと、新しい登場人物や宝貝

(パオペイ)が登場するとページの余白に挿絵付きの説明が

入っているので、より物語の流れを把握しやすい構造に

なっています。

ページ数は少々多いですが、かなり読みやすい物語ではないか

と思います。

終わりに

本日はいかがだったでしょうか?

『封神演義』は日本での知名度はそれほど高くありません。しかし、物語の面白さとしては『三国志演義』『水滸伝』などの超有名作品にも劣らないと個人的には思います。

漫画と小説、どちらかだけでも十分面白いですが、両方読むとより面白い!皆さんもぜひ読んでみてください。

また、過去の記事もよろしくお願いします!

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最後まで読んでいただきありがとうございました!

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