今回ご紹介する作品は、筒井大志先生による少年ジャンプ連載のラブコメ『ぼくたちは勉強ができない』(通称:ぼく勉)です。
2017年10号から2021年3・4合併号まで連載され、シリーズ累計発行部数は440万部を突破している人気作品です。
癖のあるヒロインたちを志望大学に合格させるため、男子高校生の主人公が教育係として奮闘するラブコメディです。
『ぼくたちは勉強ができない』あらすじ
天才少女たちの秘密?
主人公の唯我成幸は、一ノ瀬学園に通う高校3年生。一ノ瀬学園には歴代の生徒の中でも特に優秀な生徒に限り、大学進学にかかる全ての費用を学校側が負担する特別VIP推薦の制度があり、貧しい家族に楽な生活をさせたいと願う成幸はその推薦を獲得すべく日夜勉学に励んでいました。
しかし、理系科目、文系科目共にそれぞれの天才・緒方理珠古橋文乃に後れをとっていました。そんな中、成幸は推薦の審査面談にて学園長から条件付きで推薦を許可されます。その条件とは、「理珠と文乃の2人の教育係に就き、2人が志望する大学に合格させる」ということでした。
癖のある天才たち。夢は叶うか?
しかし、2人はいずれも他人が羨む才覚を持ちながらも、それぞれ不得手な分野に強い憧れや将来の夢を見いだしており、理系科目が得意な理珠は文系の大学、文系科目が得意な文乃は理系の大学をそれぞれ志望していました。いずれも志望科目の成績は壊滅的。またいずれも天性の才覚に頼るタイプであるため、互いに得意科目を教え合うのも上手くいきません。
さらに成幸は、スポーツ特待生だが勉強全般が苦手な武元うるかの面倒も見ることに。
彼女たちが抱える、本気で打ち込みたいことが上手くいかない苦しみに共感するところのあった成幸は、才能に恵まれずとも努力で自分の成績を伸ばしてきた今までの経験を生かして勉強の仕方を教え、彼女たちの希望する進路を尊重しようと奮闘します。
『ぼくたちは勉強ができない』感想
キャラクターみんな可愛すぎぃ!
ここからは本作の感想を書いていこうと思います。
まずいいなぁと思ったのは、主人公の成幸含めた主要キャラクターたちの人柄です。
主人公の成幸は努力家で優しく、家族思い。彼はヒロインたちにかかりっきりで自分の夢を見つけるまでに苦労しますが、それでもヒロインたちの夢を応援し続けながらも、自分なりに将来について考え続けます。彼の成長や恋愛模様にも注目できます。
ヒロインたちも個性的で魅力的なキャラクターだと思います。文乃は文学少女でドジっ子。理珠はツンデレだけど怖がり。うるかはスポーツ少女で乙女など、みんな各分野の天才たちではあるけれど、それ以外はかわいい女子高生です。
面白さと感動のバランス
2つめは物語のバランスについてです。
本作はコメディ、恋愛、感動のバランスが良いと思います。笑えるシーンや泣けるシーンやキュンとするシーンがたくさんあります。それらがどれか1つの要素に偏ることなく、見事に1つの物語として耕世されています。
また、この作品の大きなテーマの一つがタイトルにもある通り「勉強」です。恋愛やコメディに比べると軽く扱われているかと思いきや、これもしっかり物語の重要な要素として役割を果たしているのです。
筒井先生のこのバランス感覚は素晴らしいですね。
それぞれの世界線を描いたエンディング
もう一つ、本作の特徴がその終わり方です。
この作品はそれぞれのヒロインたちと結ばれた場合の世界戦を描く、「マルチエンディング方式」で締めくくられています。
ハーレム系のラブコメは大抵ラストで主人公はヒロインの中の一人と結ばれますよね。ネット上で他のヒロインと結ばれた場合のifが考察されることは多いですが、公式な作品ではエンディングは一通りがほとんどです。
しかし、この作品はちょっと違う。この作品も主人公・成幸は最終的にヒロインの中の一人と結ばれます。が、他のヒロインたちと結ばれた場合の世界まで、公式の物語として描かれているのです。
このようなマルチエンディング方式も斬新で面白いと思います。各ルートではヒロインたちとの関係が深まり、最終回では全員が幸せになります。
『ぼくたちは勉強ができない』どこで読める?
『週刊少年ジャンプ』に、2017年から2021年まで連載されていました。
詳しくは、少年ジャンプ公式ページ、または少年ジャンプ+からどうぞ。
また、電子版で読みたい方は、こちらから探してみてください。
また、『ぼくたちは勉強ができない』はアニメ化もされています。
詳しくはこちらからどうぞ。
おわりに
『ぼくたちは勉強ができない』いかがだったでしょうか。
『五等分の花嫁』など超有名作品と比べると認知度は低いかもしれません。しかし、王道ラブコメが好きな方は是非一度読んでおいて損はない作品だと思います。
やっぱりジャンプは面白い!
ブログの方もよろしくお願いします!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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